SNS上に投稿された回転寿司での悪質ないたずら動画がツイッターで拡散され、多くの批判を浴びている。30日のツイッターには「回転寿司」「損害賠償請求」といったワードがトレンドに並び、アルピニスト、野口健氏も「こういう画像を見てしまうと、回転寿司に行きづらくなる…」と消沈した。
問題となった動画は、大手回転ずしチェーンの「スシロー」とみられる店内で、若い男性が醤油さしを舐める、指に唾をつけレールに乗っている寿司のネタを触る、お茶のコップを舐めまわして戻すなどの行為が写し出されている。男性は周りの様子をうかがいながらバレないようにいたずらを行い、最後にはカメラ目線で親指をたてるなど悪意のある動画で、インスタグラムに投稿されたものがツイッターで拡散。批判の声が上がった。
野口氏は29日、同動画に「こういう輩がでてくると、監視カメラを大幅に増やさないといけなくなる。その費用は…。本人らは軽い気持ちで犯行に及んでいるのだろうけれど、お店に与える損害は計り知れない。それにしてもあまりに情けない…」とコメントした。
タレント、ほんこんも「社会的制裁がこれから起きる 損害賠償されるやろ 回転寿司業界売上減」とツイートし、脳科学者の茂木健一郎氏は動画を引用する形で「バカがこんなことやっていると、そのうち回転寿司が閉店寿司になっちゃうぞ。そうなってもいいのか?やめろよ、いい加減」と警報を鳴らした。
回転寿司店を巡っては、これまでも多くのいたずら動画がSNSに投稿されており、「くら寿司」ではテーブルの寿司をレーンに戻してカバーをかぶせ、新しい寿司との区別がつかない状態で再び流れるのを見て笑う動画が投稿。「はま寿司」では、「他人握りわさび乗せ」とテロップを付けオーダーで流れる寿司に勝手にわさびを載せる動画が投稿され、炎上後に動画の加害者と思われる男から謝罪の電話が店に入ったが店側は拒否、被害届が提出された。
動画投稿の多くが未成年なことから、ツイッターでは「損害賠償請求して痛い目に遭わせましょうよ。相手が親でも。その痛い目を広く知れ渡らせることが少しでも今後の抑止力になれば。見せしめ」「公開損害賠償請求を行なってください。スシローや回転寿司を愛するお客様や従業員たちの尊厳の為に」といった意見や、「衛生面的に回転寿司にはもう行けない」「今日スシローに行こうと思ったけど、この動画見てやめた」「最低限の良識を前提に普及していた庶民の食文化の一つが、これで終わるのかもしれない」といった声が相次いだ。
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