ドミニカ共和国代表のブルージェイズ、ゲレロ(ゲッティ=共同) 3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝候補の一角に挙げられている13年大会王者・ドミニカ共和国のチーム編成に激震が走った。
現地メディアのザ・カリビアンが28日(日本時間29日)、同国代表のゼネラルマネジャー(GM)を務めるパドレスの指名打者、ネルソン・クルーズ選手(42)の談話を掲載。クルーズGMが大会主催者のWBCIに提出した50人の予備登録選手のうち18人について、所属球団から大会参加への待ったがかかっているという。メンバーの提出期限は2月7日に迫っている。出場許可が得られなかった18人の名前は明かされていない。
同メディアの取材に対し、クルーズGMは「この状況はチーム編成にとてつもない影響を与える。けがを抱えている選手の出場を止める権利が球団にはあるが、そうでない選手も含まれていた」と回答した。
昨年末に公表された50人の予備登録リストには、野手では21年ア本塁打王のゲレロ(ブルージェイズ)、マチャド(パドレス)、ソト(パドレス)、ロドリゲス(マリナーズ)、ラミレス(ガーディアンズ)ら、投手では昨季ナ・リーグでサイ・ヤング賞を獲得したアルカンタラ(マーリンズ)、バルデス(アストロズ)、カスティーヨ(マリナーズ)らオールスター級の選手がそろっていた。クルーズGMの発言を受け、ゲレロは「おれがその18人のうちの1人でないことを祈っている」と自身のSNSにつづった。
ドミニカ共和国は米マイアミで3月11日(同12日)に開幕するD組でプエルトリコ、ベネズエラ、イスラエル、ニカラグアと対戦。強豪ぞろいの〝死の組〟を戦う。C組は米国の1位突破が有力とみられ、D組勢は1位で突破しなければ、準々決勝で米国と対戦することになる。
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