2月1日、球春が到来する。オリックスはリーグ3連覇、2年連続日本一への道が本格的に始まる。目玉となるのが、西武からFAで新加入した森友哉捕手(27)。チームを活性化する役割を期待されるが、2年目の池田陵真外野手(19)は森に弟子入りしようと鼻息が荒い。
「結構、監督、先生たちから森さんの名前を出されることが多かった。勝手ながら個人的に意識していた」
2022年のD5位で入団し、高卒ながら6試合に出場。プロ初安打、初打点を記録した。ともに大阪桐蔭高出身。森は13年、池田は21年と学年こそ異なるが、名門の主将を務めた、まさに〝ホットライン〟。森は19年に首位打者(・329)でタイトルを獲得など強打を誇るが、当時から数々の逸話を聞かされた。「(森は)もっとやってたぞみたいなことをずっと言われていたので、自分ももっとそれぐらい打てるようにと思ってやっていました」と池田は回願する。
高校時代は、母校を訪問した際に監督やコーチを通じて話をする機会があったというが、プロ入り後に、元主将が同じチームになることは何かの縁。今キャンプでは、ともにAグループとなり、技術を盗む構えだ。
「ちょっと緊張しますね。楽しみは楽しみなんですけど、打撃とか学べるところは多いと思うので、聞きたいなと思います。行きやすいというか、必ず聞きに行こうと思います」
主砲・吉田正尚が抜けた穴を埋める、若月らとのし烈な正捕手争いだけでなく、背番号「4」がチームに与える影響は底知れない。(北池良輔)
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