ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は28日、激戦が続く東部ドネツク州のコスチャンチニフカで住宅がミサイル攻撃を受け、3人が死亡、14人が負傷したと発表した。ロシアが前線の後方からミサイルを発射するのを阻止するため、米国が供与に応じていない長射程の地対地ミサイル「ATACMS」などの支援を求めた。
一方、ロシア国防省は28日、大半を占領するウクライナ東部ルガンスク州中部ノボアイダルの病院が同日朝、米国がウクライナ軍に供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」で攻撃され14人が死亡、24人が負傷したと発表した。軍関係者や住民が治療を受けていた病院を狙った「戦争犯罪」だと主張した。 ロシア外務省は29日、「ウクライナの蛮行を黙認する欧米の対応は、彼らが紛争に直接関与していることを改めて示した」との声明を発表。ウクライナ側はこの攻撃を認めていない。
ゼレンスキー氏は声明で、ロシアが住宅攻撃に地対空ミサイルシステム「S300」を使ったと指摘。「前線の後方からのミサイル攻撃でウクライナの町が破壊されるのを防ぐため、長距離ミサイルが必要だ」と訴えた。(共同)
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