後半距離で滑る山本涼太(先頭)=ゼーフェルト(AP=共同) ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合男子は29日、オーストリアのゼーフェルトで3試合の総合成績で争う「トリプル」最終戦を兼ねた個人第14戦が行われ、山本涼太(長野日野自動車)は16位だった。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で105・5メートルの146・7点で3位につけたが、後半距離(12・5キロ)で後退した。
ヨハネス・ランパルター(オーストリア)がトリプル第2戦に続いて勝ち、今季5勝目、通算8勝目を挙げた。渡部暁斗(北野建設)は23位、木村幸大(中大)は36位、山本侑弥(早大)は40位、谷地宙(早大)は41位だった。渡部善斗(北野建設)は後半距離を途中棄権した。(共同)
■山本涼太の話 「きつかった。(疲労の)蓄積もあった。(体調不良から)しっかりと回復してきたという気はするが、いいところで走っていた分、悔しい」
■渡部暁斗の話 「(前半は)少し希望が持てるジャンプになった。(距離は)無難に終えられた。もどかしい中でも何かをつかもうという我慢のレースだった。次につながるかもしれない。諦めずに走って良かった」
■谷地宙の話 「(距離は)苦しかった。ジャンプがうまくいって、今季一番いい位置で走れると思ったが、ペースも速かった。何としてでも走れるように調整しないといけない」
■山本侑弥の話 「距離はリラックスして、無駄な力を使わずに走ることができた。内容的には良かった。飛躍は少しずつ形になりつつある。次の大会ではいいジャンプが出るような感じがする」
■木村幸大の話 「(距離は)自分の走りを少しずつ取り戻せた。集団にうまくついていけたのが走れた要因。今は我慢が大事。自分のやるべきことを冷静に考えてやっていくことで、良くなってくると思う」
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