鳴尾浜で話し込む藤川SA㊧とビヤ樽。老キャップにやさしくしてくれて、ありがとうございます 優しい光が降り注ぐ朝、虎番キャップのビヤ樽・三木建次からいきなり指示が飛んできた。
「MBSテレビの『せやねん!』に岡田監督が出演するんや。速報原稿の執筆、やってくれへんか?」
もちろん構わないが、虎ソナ班の手も借りたいぐらい忙しいのか? 虎番のこの日の流れを見て、納得した。
岡田監督のテレビ出演を取材した三木は、その後、甲子園へ。須藤佳裕は新外国人のB・ケラー、ビーズリー、ノイジーの入団会見。そして原田遼太郎と邨田直人は先乗り自主トレのため、沖縄に移動。邨田は「サッカー担当だった2019年2月以来の沖縄です。昨年12月は(W杯取材で)真夏のドーハにいたし、2月はほぼ沖縄。日本の冬をまともに感じられていません」とうれしい悲鳴(?)を上げていた。ちなみに邨田は入社から体重が10キロほど増えたらしく、「内臓脂肪とかもかなり増えたので、しっかりと沖縄で働きます」と気合を入れていた。ふ~ん。原稿より健康だよ、と虎番に言おうとしたら、三木が話題を変えた。
「そういえば、この間、藤川クンを勇気づけたよ」
数日前、三木は鳴尾浜にいた。そこにいたのが藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA)。藤川SAは三木の姿を発見すると、ニコニコと話しかけてくれた。
藤川SA 「三木さん、キャップになったらしいですね」
三木 「キャップって普通、30歳から40歳ぐらいの記者がやるんやけど、俺、今年59歳やで」
藤川SA 「何言ってるんですか。人生100年時代ですよ。70歳までキャップをしてくださいよ。できる、できる!」
三木によると(ここ大事!)、藤川SAは今年から球団本部付となり国際スカウト業務も兼ねることについて「どこまでやれるか分からない」とちょっぴり不安に思っていたらしい。「藤川クンの第2の人生がうらやましい。ユニホームを着ていなくても、海外にいって活躍できるのも素晴らしい」と励まし続けた。
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