かわいらしさに大人の美しさが加わった岡田。閉店ではなく〝開店ガラガラ ワォ!!〟と常に新たな話題を振りまき、日本中を元気にする=東京・恵比寿
ギャラリーページで見るバラエティーからドラマ、映画まで幅広く活躍する女優でタレント、岡田結実(22)。26日発売の初エッセー「ひねくれぼうず」では日々感じた思いを赤裸々につづったスマートフォンのメモを公開して話題だ。父親のお笑いコンビ、ますだおかだの岡田圭右(54)をはじめとした芸能一家に生まれ、1歳でデビューして今年で22年。不屈の精神で逆境を乗り越えてきた努力家の素顔に迫った。(ペン・納村悦子、カメラ・鴨志田拓海)
明るく健康的なイメージで今年はレギュラー番組7本、CM7本に出演し、映画2本、ドラマ1本が決まるなど大躍進。26日には初エッセー「ひねくれぼうず」(文友舎、税込み1760円)を発売した。
「噓なく自分の言葉で書いてあるので、私も見てむずがゆ~って思ったんですけど、ちゃんと読んでもらったら胸にくるものがあるんじゃないかなって」とハキハキと語る。
2017年から日々感じた素直な思いを書き留めてきたスマホのメモ1900枚超から抜粋して書籍化した一冊。チャンスを生かすまでの苦悩から恋愛感情まで余すことなく告白した。
「中学に入った頃からツイッターを始めて友達にポエマーだなってイジられていたんですよね」としみじみ。自ら撮影した写真とともに構成した自信作について「当時の空気感や感情を大切にしたかったので、できるだけ変えずに書き足したいところは追記させてもらった。文章を書くのが好きで何か出したかったのでうれしかった」と声を弾ませた。
01年に兄で俳優、岡田隆之介(25)の撮影に同行したのを機に子役モデルとして芸能界入り。10~14年にNHK Eテレ「天才てれびくん」シリーズに出演して知名度が急上昇した。キュートな容姿と父親のネタを全力で披露する度胸や芸人顔負けのトーク力を買われ、日本テレビ系「誰だって波瀾爆笑」などバラエティーでも活躍。17年には映画「傷だらけの悪魔」で念願の女優デビューを果たすなど多才なタレント性で自ら道を切り開いてきた。
順風満帆にスター街道を歩んでいるように見えるが、「16、17歳くらいのときに自分はこのままじゃ椅子取りゲームの椅子がなくなっていくという感覚があった。一発勝負で二度目はないという感じでキツかった」と人知れぬ苦労も吐露。
青春時代には葛藤も多く、「高校1年のときに恋愛禁止は嫌だって母親(=タレント、岡田祐佳)とけんかしたら、『そんなことで人生を棒に振ったらあかん』と言われて。その時は恋愛をするために仕事を一度やめたいなって思っていました」と苦笑する。
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