センバツ出場が決まった仙台育英の選手は拳を握った。夏春連覇に挑戦する(撮影・武田千怜) 第95回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日、大阪市内で開かれ、昨夏の甲子園大会で東北勢として初優勝した仙台育英(宮城)や、昨春の選抜大会を制した大阪桐蔭が選出された。部員への体罰で監督が解任された東海大菅生(東京)も選ばれた。練習環境などのハンディ克服や、地域貢献といった戦力以外の特色を加味する21世紀枠は、氷見(富山)、城東(徳島)、石橋(栃木)の公立3校を選出した。
偉業への挑戦権をつかんだ。春の風物詩の一つだった、出場が決まった学校への〝吉報電話〟は実施されず、インターネット中継での発表。宮城・多賀城市内には雪が舞う中、仙台育英ナインは室内練習場で吉報を待った。東北勢の一番手で学校名が呼ばれると、須江航監督(39)は安堵の表情を浮かべた。
「子供たちの夢がかなう瞬間。とても幸せな気分です」
昨夏の甲子園大会で春夏通じて東北勢初優勝。今大会では1982年夏、83年春の甲子園大会を制した池田高(徳島)以来、史上5校目となる夏春連覇に挑む。7校(8度)が成し遂げている春夏連覇と異なり、メンバーが入れ替わるため、達成が難しい。指揮官は40年にわたって閉ざされた扉を開く鍵として、「投手力」を挙げた。
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