DeNA・南場智子オーナーと名刺交換を行う松尾汐恩=東京都渋谷区(撮影・加藤圭祐) DeNAのドラフト1位・松尾汐恩捕手(18)=大阪桐蔭高=ら新人10選手(育成含む)が26日、球団を運営する東京・渋谷区のディー・エヌ・エー本社を訪問。南場智子オーナー(60)=本社会長=と恒例の名刺交換を行い、約40分間の講義を受けた。
IT大手企業を創業し、経団連副会長も務める経営者は「野球のことは素人」とした上で、自ら尊敬する球団のレジェンド2人に聞いた「大成する選手と、しない選手の違い」を説いた。巨人でV9時代を支え、2018年までDeNAのGMを務めた高田繁氏(現本社フェロー)は「どれだけ工夫をするか」とし、「カミソリシュート」を武器に前身の大洋で201勝を挙げた平松政次氏は「思いの強さだ」と語ったという。
南場オーナーは壁にぶつかったとき、2人が語ったような姿勢が大事になると強調。春季キャンプの1軍スタートが決まった松尾は「より工夫をしていかないといけないし、気持ちの面でも強くならないと」と金言を胸に刻んだ。
球団史上2人目のドラフト1位入団捕手に、南場オーナーは「日本を代表する捕手になってほしい」と期待。この日はWBCの日本代表が発表され、松尾は「一つの自分の夢でもある。そういったところにも向けて努力していきたい」と未来を見据えた。(浜浦日向)
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