選抜出場決定を喜ぶ専大松戸ナイン=千葉・松戸市の専大松戸野球部グラウンド(撮影・田村亮介) 2年ぶり2度目の出場を決めた専大松戸。最速151キロの右腕エース・平野大地投手(2年)は、初の甲子園の舞台で、「選抜最速を狙います」と宣言。大阪桐蔭・藤浪晋太郎(現アスレチックス)らが持つ153キロの記録更新を目指す。
昨秋の関東大会では同高初の準優勝。その原動力となったのが、プロ注目の平野だ。速球が持ち味で、同大会では右上部肋骨(ろっこつ)の痛みを抱えながらも、12回で15奪三振。確かな実力を示した。
同大会以降は、昨年末まで治療のため一切投げず、下半身中心の強化に取り組んだ。「上半身に頼った投球で、肩などを痛めた。もっと楽に投げられるよう、球の質を上げられるように」と短距離ダッシュや筋力トレーニングに励んだ。年明けからはブルペン入りし、「(出力は)7~8割くらい。ほぼ完ぺきな状態です」。持丸修一監督(74)は、「(平野を)先発でいこうと考えています」と即答した。
選抜出場決定を喜ぶ専大松戸ナイン=千葉・松戸市の専大松戸野球部グラウンド(撮影・田村亮介)春夏甲子園の出場は過去3度。うち、勝利は21年の夏の1勝のみ。「大阪桐蔭の前田悠伍投手(2年)と戦いたい。全部自分が投げて勝つくらいの気持ちで。目標はベスト8です」。大黒柱が、聖地で躍動する。(高橋朝香)
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