阪神・岡田彰布監督(65)が27日、声出し応援が解禁に向かう方向について言及。政府がイベントの人数上限を事実上廃止し、規制が大幅に緩和され、球場ではマスクを着用すれば、4年ぶりに大声を出して応援できる見通しとなった。これを受け「ええことやわ。そないして、みんな応援できた方がな。歓迎やな、現場としては、応援はな」と語った。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年シーズンから鳴り物や大声を出しての応援は禁止となった。昨季から入場制限は撤廃されたが、声を出すことは禁止されたままだった。
「(日常が)戻ってほしいよ。それは早く」
甲子園の熱狂的な応援は世界一。相手チームから「10人目の選手」と恐れられていた。ここ3年は球場が用意した録音テープに合わせてファンがメガホンをたたくのが、応援スタイル。岡田監督は評論家として甲子園に訪れた時に、違和感を覚えていた。
「それ(声出し解禁)は(選手の)励みにはなるよな、やっぱり。応援というのはな、おーん」
今季3年目の佐藤輝や中野、伊藤将らは大歓声の甲子園でプレーした経験がない。チャンス時にの大声援は励みになる。ブーイングも覚悟しなければならないが、さらなるパワーを生み出すのも事実だ。
「そら変わるよ。そら全然」
神宮や横浜、東京ドームでも主催チームの応援を上回るパワーでビジターを感じさせない。他球団の選手は味わうことができない阪神ナインの特権でもある。18年ぶりのアレを目標に掲げるチームにとって追い風だ。
岡田監督は「コロナ、増えんようにな。マスクとか対策はすると思うけど」と付け加えた。油断はできない。2月1日からは沖縄で春季キャンプがスタートする。コロナ禍の本格的な収束へ、指揮官も祈る思いだ。(三木建次)
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