21世紀枠に選ばれ、喜ぶ石橋の選手ら =栃木県下野市の石橋高校(撮影・佐藤徳昭) 石橋高(栃木)が創部89年目で春夏通じて甲子園初出場を決めた。89回(2017年)、93回大会(21年)で21世紀枠の全国最終候補9校に残りながら落選した同高にとって、〝三度目の正直〟となった。
福田博之監督(57)は「(発表の瞬間は)こらえ切れず、涙が浮かんできました。選んでもらった理由の一つに〝三度目〟ということがあると思う。これまでの生徒にも感謝です」と目を潤ませた。19年夏には1人で深夜バスに乗って甲子園へ0泊弾丸ツアーを敢行し、「指導者として目指すべき場所を再確認した」。母校の栃木・真岡高監督時代の75回大会も21世紀枠に選出されており、これが〝四度目の正直〟だった。
21世紀枠に選出され、撮影に応じる(左から)石橋の福田博之野球部監督、瀬端徹校長、大山優野球部長 =栃木県下野市の石橋高校(撮影・佐藤徳昭)石橋高は県内屈指の進学校であることに加え、13年からは医療従事者と提携して肘、肩の検診付き野球教室を開催。小学校時代にその野球教室に参加した横松誠也主将(2年)は「先輩たちの2回分の思いもあると思うので、これから2カ月で『おまえたちだから甲子園に行けたんだな』と思ってもらえるようなチーム作りをしたい」と意気込んだ。
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