石川県の馳浩知事は27日の記者会見で、石川テレビ放送(金沢市)が昨年製作したドキュメンタリー映画に関し「(自らの)映像を無断使用している」と批判した。このことを理由に、自身が出場したプロレスの試合映像を同社には提供しないと表明。一方、同社は「なぜ石川テレビにだけ提供の許諾をいただけなかったのか」と質問状を提出しており「詳細を確認した上で今後対応する」とコメントしている。
映画は「保守王国」とされる石川県を題材とした「裸のムラ」。馳氏は「肖像権の取り扱いとして納得できていない」と主張。顔のアップを含む県庁職員の映像が使用されていたと指摘し「演出の意図を知らされないままに商業映画として世に出てしまったことについて一言も話はいただいていない」と語った。
石川テレビによると、今年の元日に馳氏が出たプロレス試合の映像提供を主催者に依頼したところ「知事から石川テレビへの提供は行えないとの回答があった」として提供を拒否された。他の地元報道機関は提供された映像、写真を使っており、質問状を提出していた。
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