MLB史上最速となる球速105・1マイル(169・1キロ)の記録保持者で米大リーグ、ロイヤルズのアロルディス・チャプマン投手(34)が3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に初出場する英国代表の事前ロースター50人に入っていることが日本時間26日、分かった。米国でキューバ選手の動向を伝えるペロタ・クバーナが現地25日に報じた。
チャプマンはキューバ出身だが、ルーツが英国連邦のジャマイカにあることから、英国代表資格を有しているとみられる。「チャプマン自身が英国代表50人に選ばれたことを認めているが、実際にプレーかするかどうかはわからない」と同メディアのヨルダノ・カルモナ記者は伝えた。
なお、同日にはキューバ代表30人が発表され、ホワイトソックスのヨアン・モンカダ内野手(27)ら同国を亡命したMLB所属選手も初めて代表入りしたが、チャプマンは選外だった。
チャプマンは2009年大会にキューバの先発投手として出場し、同年7月の国際大会中に欧州の小国アンドラに亡命。レッズと契約し2010年にメジャーデビュー。メジャーではクローザーに転向し、16年にヤ軍に移籍、同年途中にカブスへトレードされたが、翌17年から再びヤ軍に復帰し、通算315セーブを挙げ、今季はロイヤルズと契約した。
英国は昨年9月にドイツで行われた予選を突破して本大会初出場。米フェニックス開催の1次リーグC組で米国、メキシコ、コロンビア、カナダと対戦する。
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