「関西元気文化圏賞」の特別賞に選ばれ、生駒高の熊田主将㊨と握手する戸井 阪神のD5位・戸井零士内野手(18)=天理高=が25日、鳴尾浜での新人合同自主トレに参加し、24日に死去したことが明らかになった高校の大先輩、門田博光さんの打撃技術継承を誓った。
南海、ダイエー(現ソフトバンク)やオリックスで歴代3位の567本塁打をマークした門田さんを「すごい選手だったというのは自分も知っていた。目指さないといけない選手像」と仰ぐ。天理高ではコーチから門田さんの現役時代の映像を紹介され、手本としてきた。「(スイングの際の)トップの位置が肩のラインにある。その位置を自分のものにして強いスイングを心がけていきたいです」。門田さんの豪快なフルスイングは今後も大切な教材となる。
この日は天理高野球部のメンバーらと文化庁の「関西元気文化圏」の特別賞を受賞。昨夏の奈良大会決勝を制して優勝した際、体調不良者が続出した対戦相手の生駒に配慮し紳士的な振る舞いに徹したことが評価された。プロでも「人間性の部分もしっかり磨いていきたい」とスポーツマンシップを重視していく。(上阪正人)
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