プロボクシング元世界2階級制覇王者で、WBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(28)=メキシコ=と、同級2位のアザト・ホバニシャン(34)=アルメニア=が2月18日(日本時間19日)に米カリフォルニア州ポモナのFoxシアター・ポモナでWBC世界同級挑戦者決定戦を闘うと主催の米興行大手ゴールデン・ボーイ・プロモーションズが25日(同26日)、発表した。
勝者はWBC、WBO王者のスティーブン・フルトン(28)=米国=への指名挑戦権を得るが、フルトンは5月をめどに日本で前4団体世界バンタム級統一王者で、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(29)=大橋=の挑戦を受けることが濃厚。井上が王者となれば勝者と対戦する可能性は高くなる。
ネリは「次の挑戦の準備ができており、自分がスーパーバンタム級で世界最高であることを改めて証明する。アザト・ホバニシャンは経験豊富で質の高い相手だが、現に俺はWBCで1位にランクされており、この試合に勝てばスティーブン・フルトンやムロジョン・アフマダリエフに挑戦する準備ができ、やつらが俺を避けることはできなくなるだろう」などとコメントした。ホバニシャンは「私はルイスを尊敬している。彼は元世界王者で、とても才能のあるファイターだ。勝つために全力を尽くさなければならないと思っている」と話した。
ネリは2017年8月に島津アリーナ京都で13度目の防衛を目指していたWBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)に挑戦、4回TKO勝ちして王座を獲得したが、試合後にドーピング検査で陽性反応を示した。18年3月の再戦では前日計量でリミットを1・3キロオーバーし、計量失格となり、王座を剝奪された。日本での無期限活動停止処分を受けており、現状日本では試合ができない。
ホバニシャンは18年5月にWBC世界スーパーバンタム級王者だったレイ・バルガス(メキシコ)に挑戦したが、0-3の12回判定負け。その後、7連勝しており、昨年9月には米国で井上とスパーリングを行った。
プロ戦績はネリが34戦33勝(25KO)1敗、ホバニシャンが24戦21勝(17KO)3敗。
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