FW西村はトップ下で何度も鋭いターンで相手を振り切り好機を演出した(撮影・山下幸志朗) J1連覇を狙う横浜Mは25日、キャンプを行っている宮崎市内でJ2金沢と30分×4本の練習試合を行い、5―1で勝利した。1、2本目にセンターFWで出場したアンデルソンロペス(29)は、ともにトップ下で出場したFW西村拓真(26)のアシストから2得点を決めた。
昨季もチームを支えた2人が開幕に向けて上々の仕上がりを見せた。30分×4本で行われた練習試合1本目の23分、横浜MのFW西村が敵陣中央でパスを受けてターンすると、相手のDFライン裏へスルーパスを出す。それに追いついたFWアンデルソンロペスが右足でネットを揺らし、先制点を奪った。
「僕と拓真は去年から良い連係がとれているし、今年に入ってより連係面は高まっている」。昨季、チームトップタイの11得点を奪った助っ人は胸を張った。さらに、同25分にも西村からのパスに反応して、ボールを受けると、GKとの1対1を制して追加点を決めた。ロペスが「拓真がボールを持ったときに僕はゴールを決められる位置にいるようにしている」と言えば、西村も「常にロペスを意識している」。その言葉通り、どちらかがボールを持てば、必ずもう一方は連動して動いた。
「チームとしては連覇と違うタイトルも取るというモチベーションの高さで全員がやっている。個人としては得点王を狙いたい」とロペス。互いを理解したトップ下とセンターFW〝ホットライン〟が連覇を狙うチームを支える。
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