冨安健洋、大一番に後半から出場も現地メディアは最低タイ評価「ラッシュフォードに苦労した」 日本代表DF冨安健洋のアーセナルにおける現状について、地元メディア『football.london』の記者が分析している。
今季のプレミアリーグで絶好調を維持し、先日には第21節でマンチェスターUとの激闘を3-2で制したアーセナル。クラブ史上初となる前半戦の19試合で勝ち点50に到達し、1試合消化の多い2位マンチェスターCと5ポイント差を維持しており、19年ぶりの優勝へ期待が膨らんでいる。
そんなアーセナルは今冬の移籍市場でも補強に動いており、ベルギー代表MFレアンドロ・トロサールをブライトンから獲得。さらに先日には、スペツィアからポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルの加入が決まっていた。
そしてこのキヴィオルの加入は、冨安のチームでの立場に影響を及ぼす可能性があるようだ。左センターバックや中盤でもプレー可能な22歳のポーランド代表DFについて、『football.london』の記者は「CBの層を厚くするだけでなく、ガブリエウの正当な競争相手になる。チームにCBのオプションは複数あるが、ミケル・アルテタ監督が左利きを好むことは周知の通り」と指摘。そして、過去のアルテタ監督の発言に注目している。
「興味深いことに、以前アルテタはガブリエウのバックアップとして冨安を挙げていた。『彼はCBもできるし、日本代表での試合見ると素晴らしいよ。どっちが利き足かわからないくらいだし、左SBもできる』と話していた」
「これらのコメントや、昨年9月のブレントフォード戦でガブリエウが痛めた際に冨安がウォームアップを命じられたことは、彼が左CBのオプションとして明確に“確認”されたことだった。両利きの冨安はカタール・ワールドカップでも左CBでプレーしており、ガブリエウを休ませる際の最適なオプションだったはずである」
「しかし、何らかの理由でアルテタがこの実験を断念したことは注目すべきだ。そしてキヴィオルを獲得したことで、今シーズンの冨安は右サイドのベン・ホワイト、もしくは左サイドのオレクサンドル・ジンチェンコと競争するサイドバックであることが事実上確定している」
昨夏にアーセナルへ加入して以降、ケガに悩まされながらもチームの中心の1人として活躍する冨安。今季はベンチスタートが増えているが、左右両サイドバックをこなしながら公式戦22試合に出場している。アルテタ監督はセンターバックとしては考えず、サイドバックで起用を続ける考えを持っているのかもしれない。(Goal.com)
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