25日、沈没した貨物船の不明者を捜索する韓国の海洋警察(済州海洋警察庁提供、聯合=共同) 24日午後11時15分ごろ、長崎県の男女群島西110キロの東シナ海で、香港船籍の貨物船「JINTIAN」(6551トン)が遭難信号を発信し、25日未明に沈没した。第7管区海上保安本部(北九州)によると、乗組員は中国人14人とミャンマー人8人の計22人。このうち中国人5人が近くを航行中の民間船に救助された。いずれも会話ができる状態という。韓国の海洋警察庁と航空自衛隊も別の8人を救助した。容体は不明。
一方、韓国の聯合ニュースは25日、韓国の海洋警察などが12人を救助し、11人が意識がない状態と報じた。
現場付近には事故当時、海上強風警報が発令されていた。
現場は領海外で、巡視船や航空機が捜索に当たっているが、強風で難航している。現場に到着した巡視船の報告によると、現場海域は25日午前時点で、秒速8メートルの風が吹いており、波の高さは3メートルという。
民間船からの情報では、乗組員は救命ボートに乗り移ったとみられる。貨物船は木材などを積んで、韓国・仁川に向かう途中だった。
7管によると、貨物船からは衛星電話で「船が傾き、浸水している」との知らせを受けた。海保や海上自衛隊、韓国海洋警察庁の船が現場に向かっている。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。
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