新十両昇進を決め、記者会見する落合(左)と師匠の宮城野親方=25日、東京都墨田区の宮城野部屋(日本相撲協会提供) 幕下15枚目格付け出しの大相撲初場所で7戦全勝優勝を果たした落合(19)=本名落合哲也、鳥取県出身、宮城野部屋=が25日、春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)での新十両昇進を決め、昭和以降初となる所要1場所での快挙を達成した。同日に開かれた日本相撲協会の春場所番付編成会議で発表された。
オンラインで記者会見に臨んだ落合は「1場所で上がれるとは思っていなかった。すごく光栄なこと。これからもっと頑張らないといけないという、身が引き締まる思い」と心境を語った。落合は鳥取城北高時代に2度の高校横綱に輝き、昨年9月の全日本実業団選手権も制した。史上最多の優勝45度を誇る元横綱白鵬の宮城野親方に弟子入りし、初場所では攻撃的な相撲が光った。
これまでの最速は付け出しで所要2場所。最下位格の輪島や武双山、10枚目格の御嶽海らが記録していた。玉正鳳(29)=本名エルデンビィールグ・エンクマンライ、モンゴル出身、片男波部屋=も新十両が決まり、所要68場所での十両昇進は外国出身では2番目の遅さ。
再十両はともに元幕内の2人。17場所ぶりに復帰の友風(28)=本名南友太、神奈川県出身、二所ノ関部屋=と2場所ぶりの徳勝龍(36)=本名青木誠、奈良県出身、木瀬部屋=だった。友風は右膝負傷で序二段まで転落していた。二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が2021年8月に部屋創設後、初の関取。年寄「君ケ浜」を襲名した元関脇隠岐の海ら13人の引退も発表された。
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