金の卵を育て上げる!! ヤクルトが沖縄・浦添市で行う1軍キャンプに、2軍投手コーチが参加することが24日、分かった。春季キャンプでは2年連続で、若手投手陣の現状や育成方針を共有することが目的。高津臣吾監督(54)は「新しい力は勝つためにすごく大事な要素」と新戦力の台頭を求めており、1軍スタートとなる若手投手陣を成長させ、球団初のリーグ3連覇への大きな力とする。
投手力アップへ、金の卵たちを育成する。ヤクルトが1軍の沖縄・浦添キャンプに2軍の小野寺投手コーチと、松岡投手コーチを帯同させることが判明。2月中にそれぞれ2週間ほどずつ1軍で指導を行う予定だ。
コーチ陣の〝シャッフル〟は秋季キャンプでは行ってきていたが、春季キャンプでは昨年から実施。目的は若手投手陣の現状把握や育成方針の共有で、球団幹部は「若い選手の能力と現状を見た上で今後の方針を話し合ったり、1軍の戦力としていま足りないものを共有する。1軍と2軍の指導がバラバラでは駄目なので、指導方針の確認や共有がメイン」と説明した。前半に松岡コーチ、後半に小野寺コーチが指導を行う予定だ。
球団初のリーグ3連覇へ、若手の成長は欠かせない。高津監督はかねて「新しい力は勝つためにすごく大事な要素」と新戦力の台頭を求め、「若い選手は〝確変〟が起こるというか、一気にグッと成長するときがある。考え方一つでいろいろなものが変わってくる可能性があるので、予測がつかない部分もある」と期待していた。
昨年は木沢が春季キャンプで成長のきっかけをつかみ、55試合に登板してリーグ連覇に貢献。今年も、ドラフト1位で入団した最速153キロ右腕の吉村(東芝)に昨年のドラ1左腕の山下、村上と同期で高卒6年目の金久保、2020年に44試合に登板した左腕・長谷川、高卒2年目で抜擢(ばってき)された19歳右腕・竹山ら将来有望な若手が1軍スタートとなる。
昨年のチーム防御率3・52はリーグ4位。4番・村上を中心とした強力打線を誇るだけに、投手陣の厚みがさらに増せば頂点は近づく。高津監督と投手コーチ3人体制で原石を磨き、戦力に育て上げる。
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