井上が使用するローリングス社製のグラブ。手のひらの部分には「ホームラン」の文字が(ローリングス社提供) 阪神・井上広大外野手(21)が24日、鳴尾浜で自主トレを行った。今季から用具提供をローリングス社に変更したことを明かし、グラブは米大リーグ、カブスの鈴木誠也(28)のモデルを使用。2月の春季キャンプは新相棒と新グラブで定位置獲得を狙う。
こだわり抜いた商売道具が、定位置奪取への頼もしい相棒だ。井上が新たにローリングス社から用具提供を受けることを明かした。
「ローリングスに変えました。(感触は)全然、悪くなかったです」
プロ入りから昨季までアシックス社の用具を使用。シーズン終了後、昨年10月の秋季練習から、ローリングス社の用具を使用している。しっかりと動き回れるよう、コンパクトなグラブを求めた結果、米大リーグ・カブスに所属し、野球日本代表の侍ジャパンにも選出された鈴木誠と同モデルを使用していることも分かった。
井上の〝新相棒〟となるローリングス社製のバットバットへのこだわりも存分に伝えた。「ヘッドの先端をくり抜いているものと、くり抜いていないもの。ちょっと太くしているもの。(キャンプに持っていくバットは)10本くらい」。この1月にローリングス本社への訪問も実現。長さは秋季練習で使用したバットより0・5インチ短い33・5インチとした。ニスを塗ったもの、塗っていないものの両方を用意してほしい、グリップは0・05ミリ厚くと要望。担当者は「若手選手ですが、イメージは玄人。バットに対しての意識が高く、いろいろなものを探している」と目を見張った。
プロ4年目の今季は、2年ぶりに1軍の沖縄・宜野座キャンプへ行く。前川、島田、板山だけでなく、2軍スタートながら大きな期待を背負うD1位・森下(中大)もおり、外野の定位置を争うライバルは多い。井上はこの日も鳴尾浜の室内でバットを振った。
「去年は(ヘッドの先端を)くり抜いていました。ヘッドを走らしたいので、(キャンプは)くり抜かないバットでやって、それがいい感じだったら」
競争に負けるわけにはいかない。新たな相棒を駆使し、攻守で宜野座をわかせる。(原田遼太郎)
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