自民党の世耕弘成参院幹事長は24日、立憲民主党の田名部匡代参院幹事長と国会内で会談し、NHK党のガーシー参院議員がこのまま通常国会を欠席し続ければ懲罰を科す必要があるとの認識で一致した。他党からも同様の意見が出ており、ガーシー氏への懲罰は避けられない情勢となった。
国会法は議員に対し、召集日に国会に集まるよう規定。正当な理由なく7日以内に来ない場合、議長は出席を促す「招状」を出せる。議員が招状を受け取った日から7日以内に出席しなければ、懲罰委員会に付されることになる。
世耕、田名部両氏は会談で、この規定を用いれば多くの党の合意が得られると判断した。
自民は23日、ガーシー氏が昨年の臨時国会を欠席したことを理由に懲罰動議を提出すべきだとの考えを立民側に伝達。立民は他の野党と協議したが、一部から異論が出たため、議長の招状に応じないことへの懲罰を軸に検討している。ガーシー氏は3月に帰国する意向を示している。
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