優勝し賜杯を受け取る貴景勝=両国国技館(撮影・塩浦孝明) 大相撲初場所千秋楽(22日、両国国技館)優勝をかけた一番は熱戦を期待したが、あっけなかった。貴景勝は突き放しにいって左が入った、というより入ってしまった。琴勝峰はあわてて無理な体勢から小手投げを打ちにいったのが失敗で、貴景勝が左のかいなを突き出しただけのすくい投げだった。
貴景勝は久しぶりの優勝だったが、終盤に連敗して負け方も悪かったのによく立て直した。12勝は横綱はじめメンバーがそろわぬ中だけに物足りない感じもするが、大関の責任は果たした。来場所も優勝なら綱取りも話題になるだろう。
今場所はお客さんの入りもよくコロナ前のような活気も戻った。力士もそれに応えて相撲内容もよかった。いい場所だったと思う。(元大関武双山)
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