スクラムを組むなどラグビーで最も過酷なポジションといわれるFW第1列をたたえる「フロントロウに感謝する日」が23日、東京・数寄屋橋で約50人が参加してなごやかに開かれた。PR、HOがいなければラグビーは成り立たない。日付も背番号「1」「2」「3」に合わせて1月23日の開催となった。
林敏之さんまず、新日鉄釜石の日本選手権7連覇に貢献し、日本代表キャップ19を持つ石山次郎さんがあいさつ。「今は体重110キロ、120キロのPRがざらにいる。僕なんか、現役時代は85キロ。今だったら何の役にも立たない」と笑わせた。同志社大や神戸製鋼、日本代表ではLOとして活躍した林敏之さんは「(LOとして)後ろで押せ押せなんていっていたけど、PRはまあ、しんどい」。留学したオックスフォード大でPRでプレーした経験を振り返った。
藤田剛さん東田哲也さん世話役の1人、元日本代表HOで明大OBの藤田剛さんが「フロントローに感謝する気持ちがあるなら、誰でも参加OK」ということで、元日本代表WTB東田哲也さんの姿も。東田さんは「もし女性からラグビー選手を紹介してといわれたら、迷わずフロントローを紹介します」と笑った。2015年W杯で南アフリカを撃破した元日本代表LO大野均さんも「フロントローのすごさを目のあたりにしていた。彼らがスクラムを日本の武器にしたことで、最後に逆転トライを奪うことができた」と称賛の声が絶えなかった。
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