記者会見する横綱審議委員会の高村正彦委員長=23日、東京・両国国技館(日本相撲協会提供) 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は23日、東京・両国国技館で定例会合を開き、初場所を12勝3敗で制して3度目の優勝を果たした大関貴景勝について、高村正彦委員長(元自民党副総裁)は「ハイレベルな優勝とはいかなかったが、大変な重圧の中で大関の責任を果たした」と高く評価した。
高村委員長は綱とりが懸かる春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)へ「レベルが高い優勝などと言う人はいないのではないか」と2場所連続制覇が昇進条件と私見を述べた。貴景勝は2場所前が12勝3敗の優勝同点。初場所では高い成績の優勝で昇進の話題が出る可能性があった。横審の推薦内規は「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。
両膝負傷で3場所連続休場の横綱照ノ富士はまわしを締めての稽古を再開し、春場所に備えていると報告があった。横審は見守る構えで、高村委員長は「早ければ早いほどいいが、万全な姿で出てほしい」とした。
高村委員長は5期10年の任期満了で、今回の定例会合を最後に委員も退任。後任の委員長には山内昌之委員(東大名誉教授)が就任する。
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