神戸の集合住宅火災 4人が死亡した神戸市兵庫区の集合住宅の火災現場=23日午前、神戸市兵庫区(南雲都撮影) 神戸市兵庫区の3階建て集合住宅「第2ひろみ荘」で8人が死傷した火災で、うち1階に住み死亡した77~86歳の男性4人の遺体に目立った外傷は見られず、顔は識別できる状態だったことが23日、兵庫県警への取材で分かった。
県警は同日、全身のやけどや気道熱傷を負い病院に搬送され意識不明の重体だった60~70代の男性3人のうち、70代男性の意識が回復したと明らかにした。
県警は死亡した4人が煙を吸って気道熱傷や一酸化炭素(CO)中毒などになった可能性もあるとみて、23日に司法解剖して詳しい死因を調べる。22日に引き続き神戸市消防局と共同で現場検証し、燃え方が激しい1階南側の部屋が火元とみて出火原因を調べた。
県警や住人らによると、火災は22日未明に発生し、8人はいずれも1階で発見。死者4人の他、 60代男性2人が意識不明、今回意識が回復した70代男性と40代男性が重傷という。住宅の部屋数は31戸で、生活保護や年金を受給する単身の高齢男性が多く、1階には脚が不自由で車いす生活や寝たきりだった住人もいた。
住宅はエアコンが設置され、防火のためストーブの使用は禁止。喫煙も禁じられていたが、たばこを吸う人は複数いたとみられ、県警は住人らの火気の取り扱い状況を調べる。
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