「がんになって医療従事者の人、ブログに書き込んでくれた人、友人、家族、いろんな人が手を差し伸べてくれました。(胸に手を置き)この中に皆さんの時間をちょうだいしました。だから私が諦めちゃ駄目。私は絶対、がんを治すし、がんでは死なない」と感謝の念を胸に刻んだ。
闘病中の人、介護をする人に向けて「簡単なようですごく難しいことだけど、希望を持って。底知れぬ悲しみや苦しみを味わっている人の方が多い。それでも希望を持っていた方がいいと思います。そうでないと人は生きていけない」と語りかける。
話すこと、食べること、歩くこと、日常全てを「奇跡」と表現。「65歳でがんになって、66歳を迎えられるかどうか分からなかった。無事に66歳を迎えられた2023年、今までやってきたことをキチッとやっていきます。働かないと」。秋野の大きな瞳が輝いた。
★大下アナ「生きる力をいただいた」 大下アナが秋野と対談した様子は25日に放送予定。医師の父と兄を持つ同アナだけに細かい部分まで触れており、秋野は「心の中から聞きたいと思っていることを聞いてくれて、とても助かりました」と感謝した。大下アナは「全て完璧に答えてくれて、アッという間でした。筋の通った生き方、納得する道を選択して前進してる秋野さんに、こちらまで励まされて、生きる力をいただきました」と感激。秋野も1998年から同番組を担当している大下アナを「クレバーで優しい人。四半世紀、毎日、月曜から金曜に番組をやっている力強さがあります」と絶賛した。
■秋野暢子(あきの・ようこ) 1957(昭和32)年1月18日生まれ、66歳。大阪府出身。74年にNHK銀河テレビ小説「おおさか・三月・三年」でデビュー。翌75年のNHK連続テレビ小説「おはようさん」で主演を務めた。76年のTBS系ドラマ「赤い運命」では主演の山口百恵さんのかたき役を熱演。86年の映画「片翼だけの天使」でキネマ旬報主演女優賞を受賞。私生活では83年に結婚して長女をもうけ、2001年に離婚。170センチ。
この記事をシェアする