琴勝峰(右)が突き落としで阿炎を下した(撮影・田村亮介) 大相撲初場所13日目(20日、両国国技館)結びは気持ちのこもった好勝負だった。当たって攻めていたのは阿武咲で、貴景勝の左にいなす動きにも対応していた。しかし、再度いなされて向き直ったあと貴景勝が右から張ると一瞬、カッとなったか右から張り返そうとしたのが失敗だった。
上体が起き、すかさず貴景勝に下から押されて完全にのけぞってしまった。張り返さずに下から攻め、当たって攻め返したかった。
貴景勝が大関の意地を見せて3敗で並んだが、琴勝峰も阿炎に突っ張らせず3敗を守った。ノーマークで面白い存在だ。霧馬山、大栄翔らの4敗勢にもチャンスがあり、優勝争いは分からなくなってきた。(元大関武双山)
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