――師匠、父から伝言です。『久しぶりに東京湾のシロギス釣りに行きませんか』ということです。お正月明けに横浜本牧港の船宿さんで2束釣り(200匹以上)があったそうじゃないですか。
「さすが、父君、キチンとチェックしているね。横浜本牧の船宿は、釣り場に近いということもあるんだが、年明け後は連日すごい釣果が続いている。7日が190匹、8日134匹、そして9日に214匹の2束釣りが記録された。年末にも良い釣果は記録されてはいたが、年明け後は1ランクアップした感があるな」
――父も同じようなことを言っていました。一昨年まで東京湾のシロギスは原因不明の低調さが続いていたじゃないですか、『シロギスは、やっぱり数釣りだからな…』と父も嘆いていましたから、2束釣りに大分刺激を受けたようですね。
「確かに、シロギス釣りは何といっても数釣りだからな。この時期に束釣り(100匹以上)できるのもすごいよな」
――ええ、父もそう言っていました。『この数は、厳寒期のモノじゃない』って若干興奮気味でしたよ。
「先日、本牧の船宿の大船長に電話で聞いたら、全般にサイズもいいって言っていたからな」
――それじゃ、数、型ともに文句ないじゃないですか。
「そういうこっちゃ。久しぶりに父君と数釣り勝負も面白いかもな」
――師匠は、胴突き仕掛けも使っていましたよね。
「ああ、最近じゃ、ほとんど胴突きの1本バリ仕掛けで釣っているが、これだけ食いがいいと2本バリでもいけそうな気がするな」
――テンビン仕掛けよりも胴突きの方がいいですか。
「食いの渋い時には、やはりテンビン仕掛けの方が食いはいいが、キャストして釣るなら胴突き仕掛けの方が断然釣りやすいからな」
――確かに。胴突き仕掛けならキャストの時の手前マツリもほとんどありませんものね。
「それに食いのいい時には、アタリの出方もテンビン仕掛けよりも明確だし、向こう合わせ気味に掛かってくることも少なくないからな」
――父も最近は、胴突きの1本バリ仕掛けを使っていますね。
「今じゃ、釣り具店でも胴突き仕掛けが普通に売られているからな。完全に“市民権”を得た感じだな」
――それじゃ、父に予定を聞いておきますね。
「おお、頼む。最近は仕事もセーブしているから、父君の都合が付けば週末以外でもいいからな」
――はい。分かりました。
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