人生初の釣りに挑戦した佐藤記者。プールでこんなニジマスが釣れちゃいました(撮影・澄田垂穂)
ギャラリーページで見る「プールトラウト」という言葉をご存じだろうか? 夏季はプールとして営業している施設が、オフシーズン限定で管理釣り場にチェンジ。手ぶらOKで、誰でも手軽にトラウトフィッシングが楽しめるとあって近年人気の釣りだ。本紙整理部ルーキーの佐藤亜未記者が、昨年11月にオープンした大阪府八尾市の「フィッシングランド久宝寺緑地」で、人生初の釣りに挑戦した。
◆エサ付けるだけ
関東で近年人気の「プールトラウト」。夏はプールとして営業している施設を管理釣り場にしているとあって、アクセスが便利。公共交通機関を使って、手軽に釣りが楽しめるが魅力だ。
初心者や家族連れはもちろん、朝早いのが苦手な人などにもオススメ。八尾市にも昨年11月に「フィッシングランド久宝寺緑地」がオープン。釣りどころか、生きた魚すら持ったことがないという〝超ビギナー〟の佐藤記者が訪れた。
JR久宝寺駅から徒歩約10分で到着。プールのすぐ横は近畿自動車道と中央環状線で、トラックや車の往来が激しい。「釣り堀ハジメマシタ。」とののぼりに、思わず佐藤記者も「こんなところで釣りができるんですか?」と首をかしげた。
システムは、まず券売機で釣券を購入。受付窓口でレンタルロッドとエサ(イカの切り身)を受けとって〝釣り場〟へ。釣った魚を生かしておくスカリや、ランディングネットは無料で貸してくれる。子供用のライフジャケットも用意してあり、小さい子ども連れも安心だ。
釣れるのはニジマス、イワナ、アマゴ、ブラウントラウト。50メートル、25メートルのプールがルアー専用。浅い変形プールはエサ釣り、ルアー、ルアー&フライの3つに分けられている。
釣り堀を運営する「株式会社TAM」の岡本直樹さんに教えてもらいながら、まずはエサ釣りに挑戦だ。水深は浅いところで35センチ。仕掛けはセットしてあり、ハリにエサを付けるだけ。お手本とばかりにニジマスを釣ってみせた。
「できるだけ遠くに仕掛けを入れて、魚が警戒しないように姿勢を低く」と岡本さんがアドバイス。ハリには返しがなく、アタリがあっても佐藤記者は「あ~、外れた!」と苦戦。3度目のアタリで、ようやく釣り上げたニジマスは30センチ弱の良型だった。
◆50センチオーバーも
「初めて釣ったけど、魚が重かったです」と笑顔。その後も数匹バラしながらも、計3匹のニジマスを釣り上げた。
さらにルアー&フライ用のプールに移動し、ルアー釣りもチャレンジ。リールの使い方から丁寧に指導してもらい、何とかルアーを投げられるようになった。返しなしのシングルフックのみ使用可。50センチオーバーの大物も釣れるという。
最初はピンクのスプーンでやってみたがアタリはなく、クランクベイトに変更。いろいろルアーを変えてみたが、アタリはなし。佐藤記者以外はポツポツ釣れていたが、やはり初心者はエサ釣りの方がオススメだ。
「プールトラウトは関東では非常に人気。女性や初心者、家族連れはもちろん、中上級者の方も楽しめます。手軽にできるので、ぜひやってみてください」と岡本さん。釣りが難しい冬こそ、プールに行ってみてはいかが?
★ワンポイントアドバイス
エサ釣りは魚のいるところに仕掛けを入れて、投げた後は竿先を下げてください。プールが浅く、魚から人間が見えるので、立たずに姿勢は低くしたほうがいいです。
魚がエサをくわえたタイミングで、ハリを口にかけるようにアワセること。初心者は難しいので、エサを飲み込むまで待ったほうがいいです。
ハリに返しがないので、ラインがたるむとバレてしまうので、たるませないように。水面から上げるときもランディングネットで。魚をバラしてしまうと、警戒して食わなくなるので注意。アタリがなくなったら、場所を変えてみるのもいいです。
ルアーは、とにかく釣れるレンジ(タナ)を探ること。スプーンが基本ですが、釣れるルアーも、ヒットカラーもその日によって違うので、いろいろ試してください。釣れなくなったら、レンジやルアーを変えてみてください。50センチオーバーも釣れるので、中上級者の方も十分楽しめます。
やはり朝イチが狙い目。プールなので水温の変化が激しく、急に変化したときは活性が落ちます。曇や雨風のある天候の方が、釣果はいいですね。(フィッシングランド久宝寺緑地スタッフ、岡本直樹さん)
絶品!!ホイルの包み焼き&混ぜご飯
◆…今回、佐藤記者が釣ったニジマスでホイルの包み焼き&混ぜご飯を作りました。ホイルの表面にバターを塗り、タマネギのスライスを敷き詰め、塩こしょうを振ったニジマスを乗せます。野菜はカボチャ、アスパラ、トマト、しめじなど彩りの良いものをセレクト。香り付けにローズマリーをのせ、無塩バターと白ワインを適量入れた後、ホイルを包んでフライパンへ。中火で3分、弱火で8分蒸し上げれば完成。混ぜご飯は塩焼きした身をほぐし、だし汁+しょう油で炊きあげた白米と混ぜ混ぜ。メイヤーレモン汁をかければより美味しくいただけます。
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