「大奥」第2話より。春日局(斉藤由貴)(C)NHK 江戸時代の男女逆転の世界を描くNHKドラマ「大奥」(火曜後10・0)の第2話が17日、放送された。春日局を演じる斉藤由貴の圧巻の演技にネットでは悲鳴があがった。
第1話で登場した徳川吉宗(冨永愛)が、大奥の成り立ちを知りたいと申し出る。村瀬(石橋蓮司)は「没日録」という大奥の成り立ちからその全てが書かれているという日記を見せ、「この大奥を作られた春日局様がそうお名付けになられました」と言う。そしてその日記を振り返る形で、時代は三代将軍・徳川家光の時代に移る。
家光は若い男子にしかかからないという「赤面疱瘡」で亡くなるが、徳川の世を守るため春日局(斉藤由貴)はそれを隠し、家光の血を受けた唯一の少女(堀田真由)を新たに家光とするのだった。
6年後、美しき僧・万里小路有功(福士蒼汰)が江戸城で無理やり春日局に還俗を迫られる。有功は断るが、有功とともに江戸城を訪れていた僧の明慧が春日局の部下にいきなり斬られ、仕方なく還俗して将軍に使えることに。そうして出会った家光は、なんと少女だった。
ある日、春日局に呼び出された有功は、有功の父に五百両が払われたことを知らされる。初めから有功は売られていたというのだ。将軍と子を作れば大奥から解放されるのではないかとの望みを持っていた有功に「そなたが大奥から出られる手だてが一つだけございます」「死して魂となることでございます」と言う…という展開だった。
還俗を迫る際には明慧が斬られた後に「あらまあ。あなた様がはいとおっしゃらぬから死んでしもうた」「かわいそうに。あなた様に殺されてしもうた」「あなたが、殺した」と追い詰め、「還俗し、上様のおそばにお仕え頂けますな」と迫る姿はまさに恐怖そのもの。
斉藤由貴の鬼気迫る〝怪演〟ぶりに、視聴者からはSNSなどで「凄みがあるというか太平の世の為に徳川の血筋を絶やさぬという怨念染みた願いが全身から感じられる」「原作から飛び出たみたいな配役!!それ以上の斉藤由貴さんの春日局の怪演!!」「怖くて最高」「春日局、原作よりはるかにこわい」「斉藤由貴の狂気でぶん殴られた2話でした…」「斉藤由貴さんの春日局迫力ありスギィ!さすが!」などの声が挙がった。
「大奥」の原作は漫画家、よしながふみ氏による同名傑作コミック。江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、若い男子のみが感染する伝染病がまん延し、日本の社会構造は激変。江戸城でも将軍職は女子へと引き継がれ、大奥では希少な男子を囲い、男の世界が築かれていくというSF時代劇だ。これまで同作の一部が映画、ドラマ化されてきたが、3代将軍・家光の時代からラストとなる大政奉還まで映像化されるのは今回が初めてとなる。堀田真由、福士蒼汰、仲里依紗、山本耕史、冨永愛、中島裕翔(Hey!Say!JUMP)らが出演。脚本は「JIN-仁-」「ごちそうさん」「天皇の料理番」「義母と娘のブルース」などを手がけた森下佳子氏。主題歌は幾田りら 「蒲公英」。
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