ダカール・ラリーの市販車部門で10連覇を達成し、表彰されるトヨタ車体のメンバーら=15日、サウジアラビア(トヨタ車体提供) トヨタ自動車の子会社トヨタ車体(愛知県刈谷市)は16日、サウジアラビアで開催された世界一過酷とされる自動車競技「ダカール・ラリー2023」の市販車部門で優勝し、史上初の10連覇を達成したと発表した。
同社が生産するスポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー」をベースにしたラリー仕様車2台で参戦。新型モデルのランクル300を初投入し、1、2位でフィニッシュを決めた。
ラリーは昨年12月31日にサウジ西部をスタートし、砂漠地帯や岩場などを駆け抜けた。車の転倒やコースの離脱などのトラブルに見舞われたが、今月15日に東部の都市ダンマンでゴールを迎えた。総走行距離は8902キロに及んだ。
社員ドライバーの三浦昂氏は「厳しいコースに新型車で挑む難しさを改めて実感した」と話した。増井敬二社長は「一時は駄目かと思うほど厳しい大会だった。これからも、もっといいランクルづくりを進めていく」とコメントした。
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