女子テニスで元世界ランキング1位の大坂なおみ(25)=フリー=が妊娠したことが12日、分かった。関係者が明らかにした。全豪オープン(16日開幕)は既に欠場が決定。自身のツイッターに胎児とみられるエコー画像を添え、「2023年は色々勉強する年となります。来年明けから皆さんに会えることを期待してます」と報告し、来年の全豪に出場する意向を示した。
テニス界に大ニュースが駆け巡った。大坂が自身のSNSで妊娠を報告した。
「コートに戻るのが待ちきれないけれど、2023年は人生のちょっとした更新があります」
そうツイッターにつづり、英語と日本語の文書とともに、超音波診断のモニター画面とみられる写真を添えた。
「妊娠」など、直接的な言葉を使ってはいないが、『将来に向けて沢山楽しみな事があります。それらの一つには自分の子供が私の試合を見て、「あれが私のママ」と誰かに言うことです(笑)』(原文ママ、以下同)と、新たな命を待ち望む心境をつづっている。米ビルボード誌では、19年から交際している米ラッパーのコーデー(25)が父親であると伝えた。
人生のターニングポイントを迎えた大坂。SNSでは「2023年は私にとって色々勉強する年となります」と今年は、母親業に専念することを示唆するとともに「2024年の全豪には出場します」と、現役続行の意向を表明した。
四大大会通算4勝の大坂は21年5月、「うつ」を告白して全仏オープンを途中棄権し、同年9月の全米オープン敗退後に休養に入った。昨年1月に復帰したが、9月の東レ・パンパシフィック・オープンのシングルス2回戦を腹痛で棄権して以降はツアーに出場していなかった。最新の世界ランクは47位となっている。
休養期間を終えて、再びコートへ-。大坂の今後に注目が集まる。
■大坂 なおみ(おおさか・なおみ) 1997(平成9)年10月16日生まれ、25歳。大阪市中央区出身。3歳でテニスを始め、14歳でプロツアーデビュー。20歳だった2018年に全米オープンで優勝し、日本選手として初めて四大大会を制した。WTAツアーでシングルス7勝を挙げ、うち全米と全豪で各2勝。19年1月にアジア選手で初の世界ランキング1位となる。21年の東京五輪では開会式で聖火の最終点火者を務めた。右利き、バックハンドは両手打ち。180センチ、75キロ。
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