SAKUGOEで練習する門脇。ティースタンドの先端部が透明なためボールが見やすい利点がある 巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=香川・高松商高=らが参加する13日からの新人合同練習で、強打者育成を目指して開発されたティー打撃用スタンド「SAKUGOE(サクゴエ)」が用いられることが11日、分かった。浅野はプロ入り前から練習に取り入れており、引き続き使用して強化を図る。
サクゴエは鉄製の板を土台とした筒状の支柱に、ヌンチャクのような鎖と重りを付けたウレタンゴムを装着する構造。先端部となる長さ15センチのゴムは透明のため球が見やすく、スイングの衝撃で倒れても重りの効果で元に戻る。高精度で効率的な練習が可能だ。
SAKUGOEの支柱浅野と同様にD2位・萩尾(慶大)、D4位・門脇(創価大)もサクゴエで練習を積んできた。即戦力の遊撃手として期待される門脇は「先端が透明で見やすく、ボールの下を打つことができる」と説明した。一定のポイントで打てるのがスタンドティーの利点。フォームを固める際に有効で、苦手なコースや高さの克服にも役立つ。昨季三冠王に輝いたヤクルト・村上も試合前に実践している。
SAKUGOEの一部分。ティースタンドの先端となるウレタンゴムに鎖と重りが付いているサクゴエはスポーツ機器を手掛ける大阪市の「HANG(ハング)」が開発し、2019年に市販が始まった。価格は税込み2万680円。ソフトバンクや日本ハムが取り入れ、21年に本塁打王を獲得したオリックス・杉本も愛用。亜大や大阪・履正社高などアマチュアの強豪も使用している。巨人は春季キャンプでも試す見込み。浅野らルーキーは主軸を担う日を夢見て〝新兵器〟で腕を磨く。
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