全国から強豪チームが参加するローカル大会「2023リトルシニア野球和歌山大会」(和歌山シニア主催)が今年もやってきた。7~9日、和歌山県紀三井寺球場を主会場に行われ、第1、2日は44チームが15ブロックに分かれリーグ戦を行った。第3日の決勝トーナメントには尼崎西、北摂、粉河、金沢が名乗りを上げた。尼崎西はリーグ戦で関東の雄・世田谷西や東練馬を倒し、北摂も関西王者・橿原磯城や三田に勝利しての登場だった。決勝では尼崎西と北摂が激突。北摂が序盤に2点を奪い試合を進めたが、後半、尼崎西が一挙に攻め3-2と勝ち越しに成功。新年初の頂点に立った。
全国大会出場の常連チームを相手に勝ち進んできた尼崎西。大会を通じて「ここぞ」の場面で一打を放った藤本碧空。決勝戦では抑えの切り札としてマウンドに立つ活躍ぶりだった。
予選リーグを振り返り「全国の強豪チームと戦い合ったことが物凄い自信になりました。チームの勝利に貢献できてよかったです」と一戦ごとの成長を実感していた。
3-2で迎えた最終回。福本誠監督から登板を告げられると「どんな相手でも抑える自信がありました。強気の投球でぐいぐい押し、先頭を三振。2番を二ゴロとし2死を奪えました。続く打者には得意のスライダーで一ゴロに仕留めることができました」と満面の笑みで勝利を味わっていた。
◆ホストチームとしてオープニングゲームに先発完投した和歌山・三嶋健太投手 「今日は制球がよく、ストレートにも勢いがありました。球威に任せて被安打1に10Kは力になります」
◆リーグ戦2試合に登板した高川学園・宮崎隆成投手 「(郡山戦で)四球からピンチを作り、3点を先制されてしまったことは反省です。気持ちを切り替え臨んだ二~四回を全て三者凡退に抑えられてよかったです。2試合目(和歌山戦2回)を含め被安打1は自信になります」
◆決勝トーナメント準決勝(金沢戦)で先制打を含む3安打の活躍を見せた北摂の主砲・山口項羽右翼手 「大会に入る前から打撃は好調でした。そこをキープしたまま試合に臨めたことが大きかったです」
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