PR動画に出演する原口。命の大切さを訴えていく(兵庫県赤十字血液センターの献血推進動画より) 献血普及大使に〝就任〟!! 阪神・原口文仁内野手(30)が、兵庫県赤十字血液センターの献血推進動画に出演することが29日、分かった。近日中に公開され、兵庫県内のイベントなどや献血ルームで放映される。同センターの動画に出演するのは、現在献血推進大使を務める兵庫県出身の女優、のん(29)以来2人目。2019年1月に大腸がんを公表し、手術やリハビリをへてグラウンドへ帰ってきた原口に「命をつなぐ」新たな任務が託された。
原口自身も助けられ、もう一度命を授かった身だ。原口だから訴えかけられる、助け合うことや命の大切さがある。献血の輪を広げる活動に加わり、背筋を伸ばした。
「これまでも『がんの早期発見・早期治療の重要性を伝えられたら』と活動をしてきましたが、今回はまた少し違った活動に参加させていただくことができました」
兵庫県赤十字血液センターが制作する、献血推進動画へ出演することになった。原口の闘病、そして第一線への復帰も見つめていたという同センターの担当者は「同じように病気と闘われている方を勇気づける活動もされているのも拝見していました」と語り、今回の起用の意図を明かした。
「献血というのは、ご自身の病気や事故でなくても、回り回って自分自身や家族が助けられたりもするものです。『原口選手であれば、そういったメッセージも発信していただけるのでは』と思い、出演を依頼させていただきました」
日本赤十字社のホームページによると、献血の血液の多くは、不慮の事故などに伴うものではなく、がんの患者の治療に最も多く(36・4%)使用されている。厚生労働省によると、国立がんセンターがん対策情報センターの推計で、一生涯のうちに何らかのがんになる割合は男性で49%、女性で37%とされ、日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになると言われている。それだけがんの手術は頻繁に行われており、手術時には輸血が必要になってくる。
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