「なんか私のおけの方が魚でギュウギュウじゃない?!」と川目記者。数えたら40尾対36尾で松本アナの勝利でした
ギャラリーページで見る松本ひでおアナウンサーの連載「オフは釣り三昧」、22年ラストは特別号でお届けします。おなじみとなった川目梢記者とのライバル対決で横浜市・金沢八景『荒川屋』へ。午後釣りのライトタックル(LT)アジで数釣りを狙います。釣り歴51年の松本アナが、今さらアジ釣りの基本を学び大躍進?! 皆様〝松本サイズ〟の見納めに、どうかお付き合いください!!
◆腕立て伏せ回避
小欄も年内最後の掲載です。ラストは横浜は金沢八景『荒川屋』さんでアジの午後船に乗ってきました。テーマはズバリ! 天敵・川目梢記者との対決。これまでいったい何十回屈辱を味わったことか。今回は数勝負。
「負けたほうは帰ってきたらここで腕立て伏せね(笑)」と池島剛船長は悪ノリ。「松本さん、腕立てできますか」と、もう勝った気の川目記者。ムカつきます!
午前中の雨が上がり、戦いの舞台は整いました。小柴沖の25メートル。先制点を取ったのは川目記者。「当然でしょ」という表情で私を見下す彼女はすかさず2尾、3尾と追加点を挙げます。一方私はアタリさえなし。あぁ今日も彼女にあおられ、心が折れていくパターンなのか…。
と、ここで救世主が現れました。ずっと私の竿さばきを見ていた、中乗りの和田雄太船長が傍らにやってきたのです。
「松本さん、タナがズレてますよ。底立ちを取るとき、もっと糸をピンと張って。その状態から50センチ巻いてコマセをひと振り、今度は1メートル巻いてもうひと振り、最後に50センチ巻いたら止めて待つ! これでやってみてください」
ほどなくククッとアタリ、20センチがヒットしたからビックリ!
「アジはタナ取りが全て。数十センチズレたら釣果は全然変わっちゃいますよ」。ナイスアドバイス! 和田船長に後光が差してみえました。
巨人の桑田コーチが試合中にベンチのピッチャー横で毎イニング耳打ちする姿は賛否両論ですが、私はこの助言で覚醒!! その後もコンスタントにヒットが続き、気がつけば9対12、14対15と徐々に差が詰まりデッドヒートに。途中、天気雨が降ったのですが、両者とも気にしている余裕なし。雨が上がり、池島船長が「梢ちゃん、後ろを見てみなよ。虹がきれいだよ」と声をかけるも、彼女は目もくれず。
川目「松本さん、青イソメ分けてくれます?」
松本「勝手に持っていきなよ」
いつも通りの泥仕合になりました。ついに30対30。「すごい! ガチですね!! バラさないのが決め手かな」。笑いながら戦いを見つめる和田船長。そう、バラしは命取りです。だからバレにくい松本サイズこそ大歓迎!! あぁなんて次元が低いんだ…。
そして決め手となったのは私が上げた、まさに松本サイズのダブル。
松本「あれ、魚がいるのわからなかったなぁ」
川目「なんでこんなのに負けるわけ?」
試合は私が40対36で辛勝、しかも奇跡的に船中トップに!!
船着場で腕立て伏せをする彼女の姿を見て、日頃の憂さを少しだけ晴らしたのでありました。
池島船長、和田船長、本当にありがとうございました!
皆さま良いお年を。(フリーアナウンサー)
★川目記者の目
「オレってさ、釣れちゃうと原稿がおもしろくなくなるんだよなあ…」と、竿頭になったのにも関わらず浮かない表情の松本アナ。一方、「松本アナにも〝釣らせられる〟船長として認定でいいんだよね?!(笑)」と、予想に反して喜んでいたのは池島船長。今までの傾向でいえば、松本アナに釣らせることは不名誉なこと。ここ最近逆転したようで、名誉な称号に変わったみたいです。
22年の締めくくりを竿頭でめでたく飾った松本アナ。先月の本牧『長崎屋』マダコ対決でもツ抜けを達成し、12尾で竿頭。なぜか私との対決では力を発揮し、〝大魔神〟こと佐々木主浩さんとの対決ではボロ負けするというのがお決まりになってきました。新年早々には大魔神と茨城のヒラメ対決が待っています。釣り歴51年が卯年にピョンピョンと飛躍する年であるように願います!!
(川目梢)
★船長の見通し
「松本さんに釣らせられる船長として認定されたかな?!(笑)。アジは例年より調子よく、潮色が濁ってくればさらに活性が良くなる予定。きょうの水深は25メートル前後でしたが、ここを基本に潮温が下がり深くなっても30メートルぐらい。とにかく基本のタナは仕掛けのハリス分は必ず取ること。出船前にレクチャーもしますので、初心者さんやお子さんも気軽に遊びにきてくださいね」
◎ガイド◎ 〈船宿〉サンスポ推薦=金澤八景『荒川屋』電話045・701・6672〈交通〉京浜急行・金沢八景駅下車、徒歩5分。マイカーは横浜横須賀道路・朝比奈ICから役10分〈乗合料金〉午前船は7時30分、午後船は0時30分出船。コマセと餌氷付き7000円。毎週木曜日が定休。
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