来シーズンも横浜でのプレーを宣言したDeNA・山崎康晃。亡き母への思いを語り涙した あのときに見た景色は、この先もきっと忘れることはないだろう。11月26日午前11時55分、DeNA・山崎康晃投手(30)がファンフェスティバルが行われたハマスタで〝横浜残留〟を宣言。最愛の母・べリアさん(享年51)への思いとともに涙した。
鳴りやまない拍手。涙を流すファンもいた。これがもしコロナ禍による制限下でなければ、代名詞の「ヤスアキジャンプ」で球場が揺れていたはずだ。「ありがとう」の声は出せなくとも、山崎の思いがしっかりとスタンドまで届いていることを感じた。
メジャー挑戦の夢を封印し、6年契約でのDeNA残留。悩み抜いたその決断が正解かどうかなど、誰にもわかるはずはない。それでも、この発表が山崎の強く望んだ形であったことは間違いない。
このオフ、山崎の去就は大きな注目を集めた。かねて契約更改の際に米球界挑戦の夢を語ってきた。昨季は不振に終わり、取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留。今季は守護神として復活を遂げ、史上最年少で通算200セーブを達成するなどチームを2位躍進に導き、いよいよポスティングでのメジャー移籍も現実味を帯びていた。
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