広島・森下暢仁投手(25)が16日、広島市の球団事務所で契約交渉に臨み、3500万円増の年俸1億1000万円(推定)でサインした。来季入団4年目での1億円突破は前田健太(2011年=1億5000万円)と田中広輔(18年=1億4000万円)の入団5年目を上回り、球団史上最速となった。
「大台にいった。来年栗林さんが行くと思うので、栗林さんに聞いてください。お金に関してはない」。年俸額は1年目から1600万円→4300万円→7500万円と右肩上がり。大トリで栗林の契約交渉が控えているが、チームの投手陣では大瀬良(1億8000万円)、九里(1億4000万円)に次ぐ3位にランクインした。
「ちゃんと仕事ができているなと感じるところもあるし、もっと頑張ればよかったという思いもある。いろいろな気持ちがある」
プロ3年目の今季はリーグトップの投球回178⅔をマークし、入団から3年連続で規定投球回に達した。自己最多27試合に登板し2年ぶり2桁となる10勝8敗、防御率3・17。10月に右肘の手術を受け、来年3月開催のWBC出場は厳しくなったが、来シーズンの開幕には間に合う見通しだ。
「開幕投手を目指す気持ちはあるが、万全な状態で臨むのが一番。取りたいタイトルはない。1年間ローテを守って、トータルで良い結果で終わっていればいい」
オフは広島でのリハビリと並行して県外の病院でセカンドオピニオンを受ける。来季は故障明けのシーズン。新生・新井カープのエースとして期待がかかる。
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