この勝利数を達成できれば選考基準の一つをクリアすることになるのが、先発完投型に贈られる栄誉「沢村栄治賞」だ。今季に2年連続受賞を果たしたオリックス・山本の名前も出しながら「僕にも可能性としてゼロじゃないというのを見せてくれた投手。そのぐらいタイトルは取りたいと思いますし、負けないように頑張りたい」と意欲。来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での代表入りも熱望しながら、胸中では今季の開幕直前で新型コロナウイルスの陽性判定を受けて幻となった開幕投手への思いも強い。エースの立場にふさわしい大車輪の活躍を続け、歓喜の瞬間に飛び込む。
「僕が入ってからずっと『アレ』から遠ざかっている。チームが『アレ』できるように頑張ろうと思います」
さらに重くのしかかる虎党からの期待も力に変えていく。〝D5位の星〟として、18年間も遠ざかる栄冠をつかみ取る。(須藤佳裕)
★「17」で一番に!岩貞エール 青柳は初めて来季からつける背番号「17」のユニホームに袖を通し、「まだ岩貞さんのイメージが強いので、まだすぐには僕の(番号)というイメージがないので、本当にこれから似合うような成績を出したらいいかなと思います」と気持ちを新たにした。「17」を託す岩貞からは「ヤギ(青柳)の実力があれば、17番初のタイトルホルダーになってくれると思う。これまでの17番で一番の投手になってほしいです」と熱いエールを送られた。
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