今季大活躍の塩見は大幅アップでサイン。つば九郎の人形を天井に届くほど高く掲げた(撮影・加藤圭祐) ヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が8日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4100万円増の年俸8600万円でサインした。5年目の今季は主に1番打者としてチームのリーグ連覇に貢献。SNSなどでサッカー日本代表DF酒井宏樹(32)に顔がそっくりと話題となり、W杯カタール大会を応援していたリードオフマンは、2023年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場にも意欲をみせた。
顔が似ているサッカー日本代表の酒井宏樹の19番をつけたユニホームを着て日本代表にエールをおくる塩見泰隆=神宮球場(撮影・今野顕)親近感までわき始めた。来季年俸8600万円で一発サインした塩見は、顔がそっくりと話題のサッカー日本代表DF酒井に負けじと、世界の舞台での活躍を思い描いた。
「(酒井と)似ていると自分でも思います。応援しちゃいます。僕がもし(WBCに)、選ばれたら応援してくれると思いますよ」
サッカーW杯カタール大会に出場した酒井を応援し続けた燕の1番打者。11月27日に神宮球場で行われたファン感謝DAYでは、日本代表のユニホーム姿でエンディングに登場し、「新加入の酒井宏樹です」と会場を笑いに包んだ。
酒井宏樹WBC出場に関しては「すごく誇りなこと。出たい気持ちはあります」と初出場を狙っている。11月の強化試合では「濃密な時間。いい経験ができました」と阪神・近本、日本ハム・近藤らとの会話で刺激をもらった。
5年目の今季は、130試合の出場で打率・276、16本塁打、54打点、24盗塁。本塁打と盗塁は自己最多をマークし、リーグ連覇の立役者となった。ただ、日本シリーズ第7戦ではオリックス・杉本が左中間に放った打球を後逸した苦い思い出も残っている。現状には満足していない。
「(侍ジャパンの)強化試合ですら重い試合と感じた。本戦は信じられないプレッシャーの中で戦うことになる」
〝新しい景色〟を見るため、大きな野望を抱いて新シーズンに挑む。(山口泰弘)
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