どこもかしこも傷だらけ―はもうゴメン!? オリックス・杉本裕太郎外野手(31)が8日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、200万円増の年俸7200万円でサインした。昨季は32本塁打で初のタイトルを獲得したが、今季はけがや病気の影響で成績は下降。来季の目標を「タフボーイ」と記し、けがなく健康に全試合出場することを誓った。
ラオウならぬケンシロウのようなタフな男に!? 契約更改を終えた杉本は、色紙に「タフボーイ」としたためた。自身の登場曲に使うのがアニメ「北斗の拳2」のオープニング曲「TOUGH BOY(タフボーイ)」だが、そのココロは―。
「今年、途中でけがをしてしまったので、けがをしない、強い男になりたくて、書きました。全試合出場できるように頑張りたい」
8月に左太もも裏を痛めて戦線離脱。新型コロナウイルス陽性判定による離脱もあり、出場試合数は昨季の134から105に減少した。打率・235(昨季・301)、15本塁打(同32)、51打点(同83)と打撃主要部門の成績は全て昨季を下回った。けがや病気に泣いた2022年。それだけに来季はタフ(頑丈)に―というワケ。ちなみに全試合出場すれば自身初となる。
日本シリーズでは打率・231ながら第4戦で決勝打、第6戦で先制打を放ち、26年ぶりの日本一に貢献。MVPにも選ばれ、球団から「ポストシーズンではよく打ってくれた」とねぎらわれ、200万円増の年俸7200万円でサインした。
オフは新たに浅村(楽天)らと合同自主トレを行う。「シンプルにすごく打撃がいい。同じ右打者なので、いろいろ教えてもらいたい」。2年前にバットを譲り受けるなど、憧れ続けた通算257発のスラッガーに弟子入り。鍛え直して、来季へと向かう。
この日、青学大の後輩で同僚だった吉田正の米大リーグ・レッドソックスへの移籍が決まった。選手会長の座を受け継いで「1年間、中軸を任されるように頑張ります」とキッパリ。絶対に倒れないタフボーイとなって、チームのど真ん中に立つ。(北池良輔)
◆TOUGH BOY 1980年代に週刊少年ジャンプで連載された人気漫画「北斗の拳」のテレビアニメ版で、1987年3月から放送された「北斗の拳2」のオープニング曲。バンド、TOM★CAT(トム・キャット)によるビートのきいたロック調の楽曲で、一度聞いたら忘れられないサビも印象的。プロボクサー・小松則幸が入場曲として使っていた。杉本は2018年からチャンス時での登場曲として使用。
◆…杉本は吉田正のレッドソックス移籍が決まったことを喜んだ。「自分のことのようにうれしい。彼なら活躍すると思うので頑張ってほしい」。レ軍の本拠地フェンウェイ・パークは左翼に高さ11メートルのフェンスがあり「幸いレフトが狭い球場で、守備は少し助かると思うので、打撃に集中して」とエール。主軸が抜けた穴は大きいが「優勝して、みんなでボストンへ旅行しようと思います」と誓った。