「敗退は運が悪かっただけ」「ハートを盗んだ」各国番記者に聞く日本代表 最も評価を集めた選手は? 日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)で見せた雄姿に、各国から称賛が集まっている。
カタールW杯のグループステージでドイツ代表、スペイン代表を破るサプライズを巻き起こした日本。決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表とPK戦までもつれ込んだ末に敗退することとなったが、世界的に大きなインパクトを与えた。
『GOAL』では、各国の番記者9名に日本の戦いぶりについてヒアリング。その中で印象に残った選手について聞くと、最多3名がスペイン戦とドイツ戦で得点を決めた堂安律の名前を挙げた。
特にオランダ代表番のカルム・ファン・オードハウスデン記者は「フローニンヘンに来た時から知っている」と明かし、「W杯では素晴らしい活躍を見せた。彼がチームや大会の中で成長していく姿を見るのは本当にうれしいことだ。いつか日本代表のタリスマンになることを願っている」と名前を挙げた理由を述べている。
さらに、同記者は日本全体の戦いぶりについて「みんなのハートを盗んだと言える。少なくとも私のハートは奪われた」と高く評価した。
堂安に次いでは、2名が長友佑都に感銘を受けている。その一人であるフランス代表番のデイヴィッド・クフィ記者は「年配すぎるかと思いきや、ものすごい戦士だった。サムライだった」と、ベテランながら奮闘を続けた姿に賛辞を贈った。
その他、サッカー王国を見続けているブラジル代表番のライサ・シンプリシオ記者は、日本でも大きく取り上げられていた三笘薫を選出。「(クロアチア戦で)PKを外したのは残念だったが、それだけで判断すべきではない。このW杯で彼は魅力を伝えてくれた」と評している。
また、チームそのものに関してイングランド代表番のヤニ記者は「世界のみんなが応援したくなるサッカーだった。負けた時、メディアセンターでは100人以上の関係者が悲しんでいた」と現場での反響を紹介する。アルゼンチン代表番のイグナシオ・ザンベッロ記者も日本敗退の理由について問われると、「何もない。運が悪かっただけ」と一言。続けて「クロアチアに勝つのが当然だったし、W杯でスペインとドイツに噛み付いたんだ!」と興奮を伝えている。
結果的には2大会連続でのベスト16となり、目標としていたベスト8にはわずかに届かなかった森保ジャパン。しかし、今大会で見せた奮闘は、確実に世界からの評価を変化させる大きな一歩となった。(Goal.com)
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