男子ツアーの今季最終戦「日本シリーズJT杯」(東京よみうりCC)は、谷原秀人(44)=国際スポーツ振興協会=の大会連覇で幕を閉じた。そんな中、最後まで盛り上げたのは、通算11アンダーで2位だった出水田大二郎(29)=TOSS。最終日最終組の18番(パー3)でバーディーなら、谷原とのプレーオフだったが、パットはラインに乗らず。「悔しいです。緊張感がある中で、自分のプレーができた部分もあったが、終盤バーディーパットを決められなかった」と肩を落とした。
183センチ、90キロと恵まれた体格で、ショットの精度には定評がある。2018年にツアー初優勝を果たしてから2勝目が遠いが、コンスタントに成績は残してきた。あと一歩と悩む中で、本を読むこともしばしば。プロテニスで活躍する大阪なおみ(25)を指導したサーシャ・バイン氏(38)の著書を読んで呼吸法などを取り入れ、ルーティンを変更していた。
この2カ月間、好感触を得ていたのがグリーン上だった。練習では、普段とは異なる長尺パターを使用。「ヘッドの重みを感じながら打てるのがいい」と、スムーズなパッティングにつながったという。
賞金ランキングは自己最高の22位(約4080万円)。来季はさらなる飛躍を図る。(阿部慎)
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