PK戦でクロアチアに敗れ、肩を落とす吉田(22番)ら日本イレブン。目標に掲げていた8強入りはかなわなかった(共同) サッカー・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦(5日、日本1-1クロアチア=PK戦1―3、アルワクラ)日本は前回準優勝のクロアチアと対戦し、1―1からのPK戦に1―3で屈して初の8強入りはならなかった。前半43分にFW前田大然(25)=セルティック=のゴールで先制し、後半に追いつかれた。目標は達成できなかったが、1次リーグでW杯優勝国のドイツ、スペインから大金星を挙げた森保一監督(54)は「新時代を見せてくれた」と選手の戦いぶりをたたえた。同監督は7日に帰国し、記者会見を開く。
PK戦での敗退を見届けた森保監督は、ピッチで円陣をつくった。涙に暮れるイレブンと握手を交わし、一人一人に感謝の言葉を伝えた。8強入りの目標はかなわなかった。それでも毅然(きぜん)と前を見つめた。
「結果にはつながらなかったが、選手の努力は色あせることはない。この悔しさを次の成長につなげてほしい」
前回準優勝のクロアチアを相手に死闘を演じた。前半43分にCKの流れからFW前田が左足で先制し、後半10分にクロスを頭で押し込まれて失点。三笘や浅野ら攻撃的な交代カードを切って勝ち越しを狙ったが、「終盤はボールをつなぐことができなかった」。序盤からハイペースで戦った日本は体力を奪われ、後半に入ると、相手がボールを持つ時間が長くなった。
日本は立候補した選手がPK戦のキッカーを務めた。「チャレンジをたたえたい」とその姿勢を評価したが、「PK戦までいく流れの中でできれば勝ちたかった。球を強く、狙った所に決める部分で、世界のトップを走るチームと差があると感じていた」と課題を口にした。
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