紆余曲折の4年間…日本代表FW南野拓実はキャリアの難しさ認めつつ「自分の実力不足」 日本代表FW南野拓実が難しかったカタール・ワールドカップ(W杯)を振り返っている。
日本はカタールW杯でスペイン代表、ドイツ代表、コスタリカ代表と同居したグループEで首位通過の偉業を成し遂げたが、ラウンド16ではクロアチア代表とPK戦までを戦って敗北。目標に掲げていたベスト8進出を果たすことはできなかった。
森保一監督下の大部分で中軸を担った南野は、2022年夏の移籍市場でリバプールからモナコに移籍し、新天地で不調が伝えられた中でW杯に突入。ドイツ戦で同点弾を誘発するなど要所で貢献したが、大会を通じて大黒柱としての役割は与えられなかった。
帰国直前のメディア対応で南野はこの4年間を振り返り、出場機会が限定的だったリバプール時代を含めて難しい状況だったことを認めながら、選択に後悔はないと語っている。
「今振り返ると、リバプールに移籍して試合に出られない時間があったというのは難しかったなと。W杯に最高の状態で来たかったけど、でもそれは自分の実力不足というがあるので。でも常にチャレンジし続けたし、その時の自分の中で最高の決断だったので、後悔は全くありません」
また、リバプールで出場機会が少ない時期にも気にかけくれた森保監督への感謝を伝えた。
「リバプールで自分が試合に出ていない時に代表に呼んでくれている時期もあって。それは森保(一)さん的にビッグクラブに挑戦して試合に出られなくても、試合に出られないから代表に呼ばれなくなると、ビッグクラブに挑戦できない選手が出てくるからという意味もあったと聞いた時にすごく監督に感謝しました。だからこそ、恩返しじゃないけど一緒に戦っているので、森保さんだからこそベスト16の壁を一緒に越えたかったです。それができなくて残念です」
そして、悔しさを原動力に「絶対に4年後のW杯でリベンジしたい」という思いを吐露した南野。再び世界トップレベルで切磋琢磨するために決意を新たにしている。
「ビッグクラブでプレーできる力のある選手は(日本に)沢山いるし、そういうクラブに所属することは日本代表のレベルアップにもなります。そういうチャンスがあれば迷わず掴んでほしいと思うし、自分もそういうチームで、モナコは良いチームですけど、まあCL決勝トーナメントに残るレベルのチームでプレーすることは世界で勝つために絶対重要。だから、自分もそういうところにまたチャレンジできるように頑張っていきたいと思います」
クラブに戻れば、南野の所属するモナコのリーグ・アンも含め、欧州ではシーズンの半ば。2022-23シーズンの後半戦から、4年後に向けた戦いは始まっていく。(Goal.com)
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