PK戦の末、クロアチアに敗れ、涙を見せる日本・三笘薫(中央)。左は伊東純也=アルジャヌーブ競技場(撮影・蔵賢斗) ■12月7日 ふとスマホで時刻を見ると「午前2時42分」。ここまで付き合ったのに見せられた結末は何とも残酷だった。サッカーW杯決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦。1-1のまま突入したPK戦は、日本は後で蹴る方がプレッシャーが大きいことで「60%が勝利する」というデータがある先攻を取った。
「これで勝ち」と思いきや甘くはなかった。南野、三笘と続けて失敗し4人目の吉田も止められ、クロアチアの4人目が決めて万事休した。W杯史上3本止めたのは3人目とかで、GKリバコビッチは敵ながらアッパレと言いたいが「3人ともコースは読まれても十分入れられるはずなのに」と専門家は首をひねった。
「勇気を持ってPKを蹴った選手をたたえてほしい」と長友は言った。エース級でもPK戦は「嫌だ」と蹴らない選手もいるという。10年南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦のパラグアイとのPK戦で、1人だけ外した駒野は気の毒にも〝戦犯〟と言われた。今回は3人。それも最後が主将の吉田では「仕方ない」と受け入れるしかないのか。
思えば初戦のドイツ戦の大金星から格下コスタリカ戦の敗戦をはさんでスペイン撃破、そして悪夢のPK戦とジェットコースターのようなスリルに満ちた2週間。ドイツ、スペイン戦で2得点の堂安は「強豪に勝っても歴史を変えられなくては、正直意味がない」と振り返った。
はるかなり、ベスト8。いったい日本には何が足りないのか。専門家は「戦い方次第では強豪に勝てるようにはなった。後は個の力と、速さだけでなく足でも頭でも点を取れてゲームを作れる超エース級の選手」というが…。ともあれ4年後を楽しみに待つとしよう。(今村忠)
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