菅沼菜々直伝のハートボーズをする佐藤心結(撮影・高橋朝香) 女子ゴルフの「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」は8日から2日間、千葉・グレートアイランドC(6482ヤード、パー72)で開催される。参加するのは、昨年11月のプロテストに合格した21人。賞金総額1000万円、優勝180万円をかけて争われる。
7日は練習ラウンドが行われ、メルセデスランキング29位で初シードを獲得した佐藤心結(みゆ、19)=ニトリ=は、「優勝したい気持ちはあります。(ツアーで)優勝している同級生(同期)もいますし、ハイレベルな戦いになると思うので、そこに私も食らいついて、今持っている力を出したい」と意気込んだ。
佐藤にとって、もやもやを晴らす絶好のチャンスだ。11月27日閉幕の今季ツアー最終戦「JLPGAツアー選手権リコー杯」は、出場資格を持っていたが、会場入りした後の検査で新型コロナウイルスに感染していることが発覚し、欠場。そのまま開催地の宮崎で療養となった。症状はほとんどなかったというが、その間は練習はできず、「久しぶりに練習をしたときにうまく力が入らなくて。振ろうとしているのに振れなかった」という。一方で、「久しぶりにゴルフができて、うれしかったです。楽しいと思いました」と気持ちを新たにできた面もあった。
療養期間の支えになったのは開催中のサッカーW杯カタール大会。小学生時代はサッカーもしていて、ポジションはMF、FWだったという佐藤。日本代表の試合は全試合リアルタイムで観戦。自宅で見たクロアチア戦はユニホームを着て応援した。「三笘(薫)選手は本当にすごい魅力的。ドリブル力がすごい。見ていて圧巻でした。刺激になりますよね。同じアスリートとして」と力になったという。
今季を締めくくる最後の試合に向け、「新人戦がなかったら、悔しいというかもどかしい気持ちで終わっていた。悔しさもぶつけるというか。頑張りたいなと思います」。元気いっぱいに話す佐藤が、〝同期ナンバーワン〟の座を奪う。
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