報道陣の取材に応じる野球日本代表の栗山監督=6日、米サンディエゴ(共同) 【サンディエゴ(米カリフォルニア州)6日(日本時間7日)】ウインターミーティング2日目。午後12時からワールドベースボールクラシック(WBC)に参加する監督らが会見を行った。日本代表の栗山英樹監督(61)も取材に応じ、前日夜に食事をしたダルビッシュ有(36)が、参加を表明したいきさつなどを明かした。主なやり取りは以下の通り。
――ダルビッシュ有が参加を表明した
「もちろん、勝ち負けにはすごく大きいですし、彼の存在そのものとか、彼から野球を勉強して技術を得るとか、日本の若いプレイヤーは全員、ダルビッシュから学びたいって言っている。一緒にやってくれるって言ったことは、僕自身もすごくうれしいし、日本のプレイヤーもファンの人たちも喜んでいると思います」
――今回、初めて伝えられた?
「来るにあたって、いろんな話をしてるなかで(出てくれるんじゃないかという)雰囲気は。ただ、どういう内容なのか来てみないとわからなかった。こちらの思いというか、いろんな細かいことを詰めなきゃいけないと思ったら、ダルの方から、『出来る限り、ジャパンに協力します』と言ってくれた。僕以上にこれからの日本の野球のために、自分が何をしなきゃいけないっていうのを意識しながら、お子さんが生まれたばっかりで、家族の負担もある中で、それを決断してくれたっていうのは、感動したっていうか、なんかすげえなっていう、そういうことを理解して上で前に進んでるんだなっていう点でも、感謝しかない」
――彼が参加する意義
「僕自身も、一ファンとしてダルビッシュを見たいというか、もともと、ファイターズの監督をやったときに入れ替わりでアメリカに来たので、そのとき、ダルとはいろんな話をしていて、彼も覚えてくれていた。一度ダルに、『一生に1回でいいから、ダルビッシュってメンバー表に書かせてくれ』と伝えていて、それは僕の夢でもあったし、それ以上に、日本のファンの皆さんとか、若い選手が、ダルビッシュから練習法だったり、コンディショニングだったり、学ぶことが山ほどあるので、とにかくジャパンの監督になったときに、それを日本の選手たちに経験をさせてあげるっていうのは、一つの役目でもあったので、そういう意味ではプレーオフにも出て、あれだけの状態で投げきって、本当に難しい決断だったと思うんですけど、僕以上に、自分がやるべきことをダル自身が感じてくれてて、大変な中で行きますと言ってくれたことに関しては、感謝しかないし、日本の野球にとってものすごく大きな意味があると信じてます」
この記事をシェアする